馬油の最古の記録は、5~6世紀頃の中国の書物に「馬の油は髪を生ず」
という記載がある事から、どのように使われていたのか、明確には判りませ
んが、少なくともその時代には存在していたという事がわかります。16世紀
になると薬物学書に「シミ・ソバカスの除去・肌荒れの改善・筋肉けいれん
の緩和」など馬油の効果の記載などがあり、現代と同じような効用を目的
として使われていたようです。
日本に伝わったのは、奈良時代に渡来した、鑑真和尚の一行が伝えたの
ではないかと言われています。しかしながら、薬用として利用されていたと
いう当時の記録はありません。
その後、歴史的な記録には馬油の記載は登場しませんが、江戸~明治時
代に香具師が販売していたガマの油は、実は馬の油だったという説もあり
ます。
我馬膏→ガマの油と言って販売していたというものです。真偽の程はわか
りませんが、その効果効用を知っているものが、その昔は馬などの四足の
動物を屠殺する事を忌み嫌っていたので、「馬の油」とうたえなかったとか、
色々な説が存在します。
実際に馬油の効用を目的として使われ始めたのは昭和になってからのよう
です。
